「心のゆとり回復カウンセリング」の滝 弘美と申します。
『親の介護、兄弟とのズレ、夫婦の衝突、介護現場のストレス』を抱えた方にカウンセリングを提供しています。
・機能不全家族で育ち、気づけばアダルトチルドレンとして生きづらさを抱えていました。
私が幼い頃から、父は浪費、借金、浮気、家庭不在が何年も続き、母は生活のため過重労働しながら姑の在宅介護をしていました。母は心身とも疲れ切っていて口数が少なかった事を覚えています。
兄弟ともに、家族に守られているという感覚が乏しく、甘えた記憶もない、子供らしくはいられない状況で育ちました。 20年ほど前、そんな父が亡くなった時、私は涙が一滴も出ませんでした。
大人になっても育った環境を引きずり、人に頼れず、他人を優先してしまうようになっていました。
介護施設の仕事を始め、ケアマネジャーと現場のリーダーを任されるようになってからは、利用者さんの怪我や家族の対応でトラブルが起きるたび自分の責任だと自分を責めてしまう。
利用者さんの介護度は上がっていくが、人員配置基準はそのままの為、スタッフに忙しい思いをさせてしい、申し訳ないと、また自分を責めていました。 休日も職場から電話がかかってきて、 毎日心から休まる事はありませんでした。
もともと心理学に興味があり、スタッフや介護家族の役に立つのでは、また自分の心と向き合いたいと思い、60歳過ぎてから公認心理師という資格を取得したものですが、特に何の役にも立てる事が出来ず過ごしていました。
・「なんで私だけ!」出口の見えない親の介護と、抑えられない怒り、専門家のはずなのに…母を怒鳴ってしまう自分への強烈な罪悪感
母が癌を患い入退院を繰り返し、車で1時間かかる総合病院へ仕事をしながら何度も通いました。すべて近くに住んでいた私が対応しました。
病気は良くなったのですが、 88歳になった頃から母は同じ事を何度も聞き返すようになり、妄想で私に対し「あんた浮気してるんでしょ!名前言いなさい!昨日夜中に戸を叩いてその男来たんだから!」と真剣な顔をして言うのです…
私は侮辱された事や治療のために一生懸命やったのに!と腹が立ち母を怒鳴っていました。 その後押し寄せてきたのが、強烈な罪悪感でした。
仕事では認知症介護を経験し家族の支援を行っていたのに、心理学も学んだのにと…
同時期、同居している義母の目がもともと悪かったのですが、 90歳を超えた頃からほとんど見えなくなってしまい、生活の支えが必要になってしまいます。義母は年に一度くらい様子を見に来る義理の兄夫婦に「目が見えなくて何も出来ない!体も思うように動かない」と愚痴を訴え続けているのです。義理の姉から「もう一度違う眼科に連れて行ったら」などと言われ、心の中で【遠方に住んでいる人が言うのは簡単だよ!】叫んでいました。
その時、自分の兄弟夫婦、主人の義理の兄夫婦に対し『不公平さ』を感じ始め「なんで私だけ!」と思ってしまう。夫に相談しても返事に困っている様子、他に誰にも相談出来ず、またイライラしてしまう日々。そしてイライラしている自分の事が大嫌いになっていきました。
・誰かを支える前に、まずは自分の心を救いたい。どん底で見つけた「回復への道」
母と義母の生活の支えの為、私は介護の仕事を離れました。世間では「介護離職」と言われ社会問題にもなっていますが、当時は、不公平感とイライを感じながらも「私がやるしかない」「仕方ない」と思っていました。
けれど心の中では「私の人生このままでいいのか?」という不安と「介護や心理の資格を取ったのに」という虚しさを抱えていました。
その時出会ったのが、心理カウンセリング講座で昔を思い出しながら書いた、ロールレタリング(投稿しない手紙)という心理療法でした。
母に向けて言葉に出来なかった思いや、昔の母に対し思っていた事を手紙に書く事で、 心の中に溜まっていた感情が少しずほどけていきました。その後も他の心理療法を自分に試しているうちに,驚くほど気持ちが楽になったのです。
私に必要だったのは誰かを支えるより先に、自分の心を「イライラや罪悪感、不安や虚しさ」から 回復させる事でした。
「心はきちんと向き合えば回復する事ができる」と実感しました。
カウンセリングには公認心理師の資格取得だけでは出会わない、数々の心理療法があります。
もし心理療法に出会っていなかったら、私はまだ「イライラや罪悪感、不安や虚しさ」から抜け出せていなかったでしょう
家族介護の中で、誰にも言えず苦しんでいる人の心に寄り添い、
「一人で背負わなくていい」と伝え続けていきたい。
「家族だから介護するのは当たり前」という価値観ではなく、
助けを求めることが自然に認められる社会を広げていきたい。
介護現場では、介護度が上がっても介護人員は変わらず、負担だけが増えてゆく、 忙しい現場の中で心を守りながら、働き続けられる環境と意識を広げていきたい。
今は、かつての私と同じように、家族介護や介護現場の忙しさ疲れしまい、心も生活も限界を感じている方が、 少しでも楽に、自分を取り戻せるようなお手伝いをしたいと考えています。